本日開催した木工(ウッドカービング)ワークショップは午前6人、午後6人と丁度よい参加人数で開催出来ました。
私一人で行うなら1回につき5~6人が良さげです。
今回参加してくださった皆様、ほとんど初めての方ばかりでしたが楽しんで頂けて良かったです。
実際の作業もですが、刃物の解説を興味深く聞いてくださっていたのも印象的でした。
(ちなみに参加者さんは男性が1人だけで他はみんな女性でした)
ということで、前回に引き続き、お勧めの道具の紹介をしていきます。
今回は、ナイフを使う前に木材を切断や粗削りに使うノコギリを紹介していきます。
※斧と鉈については長くなるので別記事にします。
《ノコギリ》
切ったばかりの木を加工するグリーンウッドワークでは、庭木の剪定などで出た枝なんかを使うのもよいですし、乾燥していない生木を使う場合も多いです。
というか、生木の方が切ったり割ったりしやすいです。
そして、大工さんのように精密に切断したり、切り口をきれいにする必要もあまりないので、切断の速さから粗目の刃でよいと思います。また、せっかくなら見た目にもかっこいいやつがいいじゃないですか。
そこでお勧めなのが
①【高儀 シャークソー 愉し火 焚き火鋸 カーブ刃 180mm】
商品名にある通り、焚火を楽しむことをテーマにしたノコギリで、粗目でザクザク切れる鋸目とやや湾曲した刃の形が特徴。フッ素コートされた刃は見た目がスタイリッシュなだけでなく、生木の樹液やヤニなどの汚れが付きにくく錆予防にもなっています。
カーブした刃はまっすぐ精密に切断する切り方には向いていないのですが、枝や丸太などの丸い木材への食いつきと安定が良く素早く切りやすいです。また折り畳み式なので携行性と収納時の安全性にも優れています。
最初は見た目がかっこいいと思って購入しましたが、老舗ブランドの商品でもあるし確かな機能でとても使いやすかったのでアウトドア用のノコギリとしてお勧めの1本です。
ちなみにミニサイズもありますが、
②
よほど荷物をコンパクトにまとめたい場合以外では上記の180mmがお勧めです。
刃は長い方が安定して素早く楽に切ることができるので、携行性とのバランスからしても180mmがちょうどよいです。
まずはこの①があれば竹でも木でも切れるので良いのですが、小さく切った後の素材の長さを微調整したりするには鋸目が粗いので、サブとして鋸目が細かく全体的に小ぶりで細かい作業がしやすい↓こちらも持っておくと便利です。
③
こちらは折り畳み式ではありませんが、全長が短く細いのでかさばらず、しっかりとハマる鞘が付いているので収納時の安全性も高いです。
そして安い。1,000円ほどで買えるのでその使い勝手の良さからすると持っておいて損はない一本です。ただ、小さいので大きい木材(幅もしくは厚みが5㎝以上のもの)は切りにくいのでメインにはしにくいです。使用する素材が幅5㎝以下のものばかりならこれ一本でも大丈夫です。私は竹の箸や竹ベラ作りに使っています。
もう一つ、折り畳み式ノコギリの定番を紹介すると、
やはりシルキーの『ゴムボーイ』同一の柄で複数の刃(別売り)を付け替えて使うことができますし、2000円ほどでコスパも良いです。
④
替え刃を2種類持っていればより使いやすいのですが、一本で済ませるなら『万能目』か『細目』がお勧めです。刃の長さは値段と携行性、使い勝手から210mmで良いと思います。
木材中心なら万能目、竹中心なら細目がお勧めです。両方やりたいけど1本で済ませたいなら私は『細目』にします。
細目のメリットは竹など繊維が多いものを切り易かったり、切り口が滑らかになるのですがデメリットとして木屑で目詰まりしやすく、特に樹液やヤニの多い生木では目詰まりしやすくなって切りにくいです。また切断速度も粗目に劣ります。
さて今回もノコギリだけなのに長くなりましたのでここで終わりにします。
結局どれが良いのか?については予算と何を重視するかですが、予算が4,000円あるなら①と③、予算2,000円なら④がお勧めです。
あまり安いものは品質面が不安なのでお勧めしません。
ではまた次回の斧、鉈編で。