今年は木工(の中でも木を削ってスプーンとか作るやつ)のワークショップを開催していく予定で明日がその初回です。
使う道具や素材はこちらで準備するのですが、このワークをキッカケに自分でも道具を揃えて始めたいという方の為に、あれこれ買いまくって使って試してみた私が
【とりあえずこれ買っておけば間違いない】
やつをピックアップします^ ^
長くなったので何回かに分けます。
初回は【ナイフ】

ナイフは本当にたくさんの種類があります。
その中でも今回は木を削って箸やスプーンなどの食器を作るのに適したものを紹介します。
※Amazonの商品リンクも貼っておきますので気になる方はチェックしてみてください。
【モーラナイフ ウッドカービング106カーボン】
https://amzn.to/3xSGwDL
4,000円近くしますがウッドカービングといえばコレというくらい定番で使いやすくよく切れます。
刃が短い
【ウッドカービング120】
https://amzn.to/41rE9FB
もありますが、どちらか一本だけなら刃渡りの長い106がお勧めです。
刃が長い方が長いストロークで削ることが出来るし、竹ベラや木ベラを作る時に平面を削り出しやすくなります。
刃渡りが短い120は細かい作業や仕上げでの微調整の時に使いやすいですが、106でも先端を使えば事足りるので、無くても大丈夫です。
お金に余裕があれば買うと良いくらいです。
次に、スプーンやククサ(木のコップ)作りで窪みを掘る為に必要なのがフックナイフという、刃がCの字に湾曲したナイフです。
こちらも切れ味、使いやすさからモーラナイフがお勧めです。
フックナイフは取り扱いに慣れないとケガをしやすいので、その点からもシングルエッジの方がお勧めです。
↓右利き用(シングルエッジ)
【モーラナイフ フックナイフ164右利き用】
https://amzn.to/3IT0THc
↓左利き用(シングルエッジ)
【モーラナイフ フックナイフ164左利き用】
https://amzn.to/41nGVvv
右でも左でも使えるダブルエッジタイプもありますが、慣れてからの方が良いです。
【モーラナイフ フックナイフ162ダブルエッジ】
https://amzn.to/3ECdooa
モーラナイフはスウェーデンの老舗ナイフブランドです。コスパのよい製品をたくさん作っています。
細かい作業は出来なくても良いからもっとリーズナブルで万能に使いたい場合は
【モーラナイフ コンパニオン ステンレス】
https://amzn.to/41nQcUq
こちらがお勧めです。
ステンレスなのでサビに強く、刃の長さも厚みもある程度あるし、新品箱出しの状態でも十分な切れ味の刃付けがしてありすぐ使えます。
釣りで魚をシメたり捌いたりも出来るし、キャンプで料理にも使えるし、木を削ることはもちろん、バトニングで(直径10cm程度までなら)木を割ることも出来ます。
なんと言っても値段が安い(2千円台でこれはコスパ最強)ので、万が一壊してしまったり(滅多なことじゃ壊れませんが)、紛失してしまったとしても再購入しやすいです。
細かい木工に使いにくい理由は、刃の幅があるので曲面を削り出すのがやりにくいからです。
箸のように直線を削り出すだけなら問題なく出来ます。
モーラナイフばっかりになってしまいましたが、それだけ信頼のできるブランドだからです。
とはいえ、他のブランド、特に私たち日本人が子どもの頃に親しんだ和式ナイフもスグレモノです。
【肥後守 全鋼 大】
https://amzn.to/3IT7fq4
和式ナイフと言えばやっぱり肥後守(ひごもり)
肥後守は、いくつかのメーカーさんが作っているので和式折りたたみナイフの一つのジャンルになっています。
鋼材からサイズまで色んな種類があり値段もピンキリなのですが、とりあえず最初の一本にはこれで十分なのを上げました。
お値段なんと1,000円。
中サイズだと800円くらいです。安い!
安いだけじゃなく、よく切れるし研ぎ易いし何よりコンパクト!
流石にバトニングは出来ませんが、簡単な調理から木工までこなせるめちゃくちゃ使いやすいナイフです。
【切り出し小刀】
小学生の時に使ってた木工用のナイフといえばコレですね。
学校指定のやつは安いけど切れ味がイマイチなので同じ価格帯なら肥後守の方がいいですが、やっぱりこの刃の形、柄の形が良いのであればこちらがお勧め
【切り出し刀 小刀鞘入り 梅心子 右手用 40mm】
https://amzn.to/3IQX71c
…あれ?2780円?めちゃ値段上がってる(°Д°)
私が地元(新潟)で買った時は1,000円くらいだったんだけども、それも10〜20年前だからかな。
とはいえ、その切れ味と使い勝手の良さからしたら妥当なお値段です。
モーラナイフや肥後守は両刃なのに対し、小刀は基本的には片刃です。
片刃の方が形状の特性上、素材に切れ込んでいくので切削能力は片刃の方が上です。
なのでより繊細な削り出しができますが、その反面強度は劣る(欠けやすくなる)ので、注意が必要です。
和式の道具で窪みを掘る道具というと彫刻刀か鑿(のみ)になります。
彫刻刀だと幅が広いものが無いので↓こちらの方が良いです。
【由弘 小道具のみ 丸スクイ刃 15mm】
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鑿というと、ほとんどが四角くて平面ですが、『丸スクイ』という形があるんです。円形に彫っていくにはこの形が最適です。
鑿なので、素材が固定してあれば木槌などで叩いて彫ることも出来ます。
…と、結局あれこれ挙げてしまってどれ買えば良いのかわからなくてなってしまった方へ。
お金に余裕があるなら最初に挙げたモーラナイフの106とフックナイフの2つ。
安く済ませてとりあえず始めたいのであれば、
肥後守と彫刻刀の平丸(大)があれば出来ます。
一つ大事なこととして、刃物の値段は本当にピンキリですが、高ければ高いほど良いというわけでもなく、用途に合ったものでなければ高くても刃が欠けてしまったり、もちろん安すぎるものは刃がすぐ切れなくなるか、最初から全然切れなくて使いにくいなどあります。
せめて1,000円以上のものを購入することをお勧め致します。
最後にもう一つ、ウクライナの木工用品メーカー【ビーバークラフト】のセットを紹介して終わります。とりあえずこのセットあれば出来ます。
5,000円で丸ノミ、フックナイフ、カービングナイフの3本セットに収納袋もついててそれなりに切れるビーバークラフトのセット
https://amzn.to/3IvgOdx
お金に余裕があるなら↓こっちの9,000円セットの方が革の収納ケースもついてるし切れ味も良いのでお勧めです。
https://amzn.to/3KCv2Mg
一本目からめちゃ長くなりましたが、続きます。
次回は斧、鉈、ノコギリ
この辺りをまとめてやってみようと思います^ ^